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日別アーカイブ: 2025年10月20日

福東運送のよもやま話~part22~

皆さんこんにちは!
福東運送有限会社、更新担当の中西です。

 

車両は収益を生む“移動する工場”。壊れない・止まらない・無駄がない状態を保つことが、納期と利益を守ります。本稿では、日常点検から法定点検、消耗品・故障予兆・コスト管理までを現場運用の言葉でまとめます。

 

日常点検(毎日・出庫前)
• タイヤ:溝・偏摩耗・ひび・異物。指定空気圧は運転席ドアのプレートで確認。空気圧は温間・冷間で数値が変わるため、朝の冷間で合わせるのが基本。
• ブレーキ感触:踏みしろ・効き・警告灯。違和感は即整備へ。
• 灯火・ホーン:相互確認で見落としゼロ。バックブザーも合わせてチェック。
• 液類:エンジンオイル・冷却水・ウォッシャー。にじみは写真記録。
• 荷台・ゲート:ゲートの作動音・速度・チェーンたるみ。漏電・挟み込み防止の養生確認。

 

週次・月次点検(計画整備)
• タイヤローテーション:偏摩耗の是正。左前が減りやすい現場は要注意。
• ブレーキパッド/ライニング:残量・鳴き音・片効きの有無。
• 足回り:ブーツ破れ・ガタ・ショックのオイルにじみ。
• ベルト類:亀裂・張り。異音(キュルキュル)は張力・滑りを疑う。
• 電装:バッテリー電圧、端子の白錆清掃。温度差の大きい季節は劣化が早い。

 

消耗品マネジメントと在庫
• 部品在庫:ワイパー・電球・ヒューズ・ベルト・ブレーキフルード等は最小在庫を決めて欠品を防ぐ。
• 工具:ラチェット・トルクレンチ・ゲージ・ジャッキ。定位置・定量で5S管理。
故障予兆のとらえ方(アナログ+デジタル)
• 異音の分類:回転同期(ゴー/ゴロゴロ)=ベアリング系、踏み込み時(キー)=ブレーキ、段差時(ギシ)=足回り。音の条件を記録する。
• 感触の変化:直進で取られる→アライメント・空気圧、フワフワ→ショック、ジャダー→ハブ・ブレーキ。
• デジタコ/OBD:急加減速の多い車・ドライバーは消耗が早い。データで教育・整備の優先順位を決める。

 

清掃・洗車は“安全装備”
• ガラス・ミラー・カメラレンズが曇ると認知負荷が急増。週1の徹底清掃+毎日の軽清掃。
• 荷台の砂・水・油は転倒リスク。モップ・吸水シート・油吸着材を常備。
法定点検・車検と記録の一元化
• 点検周期の見える化:車番×期限×担当整備工場をダッシュボードで一覧。期限の30/14/7日前に自動リマインド。
• 記録の標準化:故障内容・交換部品・走行距離・費用・停止時間を同一フォーマットで。台あたり整備費/月と停止時間がKPI。

 

緊急時対応カード(車内常備)
1. 位置情報の取り方(キロポスト・ランドマーク)
2. 乗員の安全確保(発煙筒・三角表示板の設置距離)
3. 連絡先(会社・ロードサービス・保険)
4. 初期写真(広角→近接→損傷部→相手方)
5. 二次事故防止のための待避優先

 

コストを味方にする視点
• 燃費:アイドリング・速度域・空気圧・荷重で大きく変動。ドライバー別の燃費ランキングと改善コーチングが即効性。
• タイヤ:単価だけでなく1mmあたりコストで比較。適正空気圧とアライメントで寿命が伸びる。
• 計画停止を増やし、突発停止を減らす——これが稼働率×安全×コストの交点。

 

まとめ
メンテナンスは「壊れたから直す」から「壊れる前に変える」への転換が鍵。点検の型×データ×記録で、稼働率は上がり事故は減ります。次回は、より実践的に積載・荷締め・養生のコツを図解イメージで言語化していきます。

 

 

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